1 4 17 一般名はどちらもヒドロモルフォン、オピオイド鎮痛薬です。国内では2017年から使用できるようになった比較的新しい薬ですね。最近処方される機会が増えています。, ナルサスは徐放性の製剤です。1日1回決まった時間に服用し、ベースの痛みを緩和するために用います。一方でナルラピドは即効性があり、突発的な痛みに対して使用するレスキュー薬という位置付けです。, どちらも強オピオイドです。WHO方式の三段階鎮痛ラダーでは、中等度から高度の疼痛に対して選択します。順番は下記です。, 痛みに強さに応じて順番にステップアップします。アセトアミノフェンやNSAIDsをベースに、弱あるいは強オピオイド薬を併用していく流れです。ナルサスとナルラピドはモルヒネやオキシコドン等と同列で使用する薬剤になります。, ナルサス・ナルラピドの構造は、モルヒネとオキシコドンに類似しており、効果もほぼ同じです。国内の臨床試験では、オキシコドンと非劣性が示されました。, ナルサスの一番の長所です。服薬コンプライアンスの点から服薬回数が少ないに越したことはありません。メーカーも売りにしているところですね。, ナルサスは患者さんの生活スタイルに合わせて1日1回、都合のいいタイミングで服用できます。, がん性疼痛においてオピオイド鎮痛薬は規則正しく時間を決めて服用するのが基本です。by the clock!といって、鎮痛薬使用5原則の一つですね。, ナルサスなら、朝8時とか昼12時、または就寝前22時とか1日に1回飲むだけです。ほかの薬と一緒に食後に飲むこともできます。, 健常者において食後投与は空腹時に比べて、Cmaxが約1.6倍 AUCが約1.3倍に増加するものの、臨床上問題にならないと結論づけられています。(ナルサス、ナルラピド審議結果報告書参照), 一方で1日2回の場合(例えば、オキシコドン)だと、12時間おきに服用するのが基本です。8時と20時に服用するとかですね。, となると、投与間隔を守る必要性から、朝食後や夕食後の薬と一緒に服用するのが困難です。服用時点が増えて煩雑になるケースもあります。, サイズも小さめなので飲みやすく、嚥下機能が低下した高齢者にも使いやすいと考えられます。もちろん、カプセルの方が飲みやすいって言う人もいますけどね…。, オピオイドローテーションでは、上記の投与量を目安に切り替えます。実際には疼痛の状況に合わせて投与量を増減する場合もあるので、あくまでも目安です。, 投与量が少なくて済むのは、μ受容体への親和性が高いのが理由の一つだと考えられます。オピオイドμ受容体に対する結合親和性は下記です。, 値が低いほど親和性が高いことを示しています。ヒドロモルフォンはμ受容体への親和性が高いのが特徴です。オピオイドの投与量を減らすことができます。, ヒドロモルフォンの代謝物は活性がほとんどありません。代謝物のヒトμ受容体への親和性(Ki値)は以下のとおりです。, 主な代謝物は3-グルクロニド体で、オピオイド受容体へほとんど作用しないことがわかっています。, 代謝物に活性があるモルヒネにくらべて、腎機能が低下した患者さんにも使いやすいのがナルサスの売りです。オキシコドンと同様ですね。, ただし、外国人のデータでは、腎機能正常者よりも、中等度腎機能障害患者ではAUCが2倍、重度腎機能障害患者では4倍高かったことが報告されているので、活性がほぼないものの、添付文書には以下の記載があります。, 低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある, ナルサス、ナルラピドは腎臓から排泄される代謝物に活性がほぼないので、腎機能障害のある人にも使いやすいです。, ヒドロモルフォンの代謝は肝臓におけるグルクロン酸抱合がメインなので、CYPを介した薬物相互作用の影響を受けにくいのが利点です。, ナルサス、ナルラピドはCYPの影響をほとんど受けないので、相互作用が少ないのがいいところです。, ナルラピドは水薬や粉薬が苦手な人に使いやすく、錠剤の大きさも小さめなので、高齢者でも飲みやすいと思います。, ここまでが、ナルサスとナルラピドのメリットでした。ここからは、注意すべき点を見ていきます。, 今までの強オピオイド薬は“定時薬”と“レスキュー薬”で剤型が違いました。以下のとおりです。, 徐放性か速放性かどうかは、意識せずとも剤型の違いで認識して部分があるのでないでしょうか。見た目(剤型)や投与方法が明らかに違うので、区別が容易であったわけです。, 一方で、ヒドロモルフォンはどちらも錠剤なので、区別がつきにくく飲み間違いの可能性が高いと思われます。, もちろん、識別性を考慮してナルサスのPTPシートには『徐放』と記載を設けたり、裸錠の見た目もナルサス【丸】、ナルラビド【五角形】で取り違いの防止を図っています。, でも、一包化すると『徐放』の文字が役に立たなくなるし、錠剤の形状もどこまで認識されるか怪しいところです。薬の理解が十分な人ばかりが飲むわけでもないですし…。, 飲み間違いのリスク評価が大切だと思います。もし仮に飲み間違いが起こると、疼痛コントロールが上手くいかなかったり、副作用のリスクもあるので…。, もちろん、『徐放性製剤のナルサスに切り替えて、レスキューでナルラピドを使う』とばかり思っていたけど、実は少し違います。, ナルサスとナルラピド、どちらを定時投与薬としてもOKです。普通はコンプライアンスを考えて、ナルサスを定時投与して、突出痛に対してナルサスを使うのが一般的です。, 中等度以下かつ安定している痛みでは、モルヒネの徐放性製剤と速放性製剤のいずれを使用してもよい、ただし、痛みが高度または不安定な場合には速放性製剤や持続注射を用いる, 添付文書の記載に従えば、4時間ごとに1日6回または6時間ごとに1日4回投与します。疼痛コントロールが上手くいき次第、徐放性製剤に切り替える形です。, 国内臨床試験において、他のオピオイド鎮痛薬からナルサスへの直接切り替えの規定がなく、投与経験がありません。承認申請時にメーカーは以下の見解を示しています。, 疼痛コントロールが不十分であることを理由に他のオピオイド鎮痛剤から切り替える場合に は、強い疼痛又は不安定な疼痛を有する患者に対して即放性製剤の使用が推奨されていること(がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版. ), ( ), ( 2 ヒドロモルフォン ナルサス錠、ナルラピド錠 オキシコドン オキシコンチンtr錠、オキノーム散、 オキファスト注射 フェンタニル フェントステープ、アブストラル舌下錠 フェンタニル注射 タペンタドール タペンタ錠 4 医療用麻薬(オピオイド鎮痛薬)とは? 111 ナルサスは徐放性の製剤です。1日1回決まった時間に服用し、 ベースの痛みを緩和する ために用います。 一方でナルラピドは即効性があり、 突発的な痛みに対して使用する レスキュー薬という位置付けです。 2)中等度から高度の疼痛に使用 237 12 <> x��]ݏ7�7����LY���@{�v/�;�I��!Np�����G��g�KRK]Ry��T�(��(rx���Ç�9��8�����0���7b�B�0 J?z3��jj�㗷o��O�oo߼��{=|�߷o`�r��`�+J�������7{�f8��03�p!��F��7v�f�DJ�A[�}y !��Di ��I�%F���o��{>�������[�O#�2�F���7��G ��1FF���ޙ �� h9�"j#=��-? ), ( Powered by, フェントステープの添付文書を見ると1㎎の投与時定常における吸収量は0.3mg/日となっており、経口モルヒネ30㎎×1/100=フェンタニル静注0.3㎎=フェントステープ1㎎となる。, 直腸内投与する場合、投与量はオピオイド1日投与量の10~20%を1回投与量とし、投与間隔は最高血中濃度到達時間(Tmax)から2時間, →モルヒネ塩酸塩錠・オプソは服用後10分程度で効果が表れ、1時間後には血中濃度が下がり始めるため、痛みが継続している場合、, →注射薬に関しては15~30分。PCAポンプのロックアウトタイムは10分とかが多いよう。, ( ), ( ), ( ����<0�_��.���F�2�J�&F�AG @����k_������ƙ�n�Og �%�_���O_y�|�c��9my��b��� χ�� <>>> stream ), ( 9 3 endobj ), ( 日本では長らく未承認でしたが、2017年6月にヒドロモルフォン経口薬として、持続痛に対して定期服用する徐放性製剤(ナルサス ® )と、突出痛に対して臨時服用する即放性製剤(ナルラピド ® )が発売 … ), ( ), ( 金原出版;2014.p169)を踏まえると、本薬即放錠を使用することが適切であり、本薬徐放錠は使用されないものと考える。, 効果不十分の際に行うオピオイドローテーションでは、即放性製剤への切り替えが推奨されています。もちろん、服薬コンプライアンス等の理由で、徐放性製剤を選択することもありますが…。, 「薬剤師は一生勉強です」わかってるけど、毎日忙しいし、やる気も出ない……。でも、そんなことでは、次々に登場する新薬や最新のエビデンスについていけません!あっという間に取り残されて、待っているのは「できない薬剤師」の烙印……。それだけは避けたいですよね。, m3.comは薬剤師のための医療サイトです。日常のスキマを利用して最新情報を入手できます。, 日々の積み重ねが「できる薬剤師」への第一歩です。勉強は大変だけど頑張った分だけ必ず自分に返ってきます(^ ^), m3.comに登録する }�������b�����x ^yz��Gň� М=ZG���� ��-_�V��"=qGӷ�̺Q��w���ۗ����ï� �+�����)����@b�f���:�q��Q�}�����ۗ��ߞ���w+8�� %���� 10 ), ( ㎎) 高用量のオピオイドを使用する場合にも向いている ®(ナルサス24㎎≒オキシコンチン® ㎎80 ) 利点④ 薬物相互作用が少ない グルクロン酸抱合で代謝される ), ( 24 66 症状緩和ガイドは、聖隷三方原病院が運営するがん症状緩和に関する情報サイトです。医療従事者向けにがんの進行と共に生じる各種症状の原因や治療方法、ケア方法などを詳しくご紹介します。 22 3 0 obj 8 ), ( <> ), ( %PDF-1.5 ), ( 14 1 0 obj ), ( ), ( ), ( もちろん登録は無料です。貯まったポイントで参考書を購入すれば、成長スピードもUPします!今すぐスタートしましょう♪, 一方で強オピオイドは鎮痛効果に上限なし→副作用がコントロールされた範囲内であれば、増量すればするほど効果がアップ, どちらも剤型が錠剤なので区別がつきにくく、徐放性製剤と即放性製剤を飲み間違えてしまうリスクがある, オピオイドローテーション時、疼痛コントロールの状況によって使い分ける。良好→どちらもOK。不良→即放性製剤がbetter. ���^~�3\:!��?p�I:� �~B�����'��sp�>���7�Oa�=. 16 経口モルヒネ : 経口ヒドロモルフォンナルラピド 、ナルサス c =1:5 タペンタドール (タペンタ) : 経口オキシコドン徐放錠オキシコンチン =1:5 経口モルヒネ : 貼付剤フェンタニル B放出量 Cフェントス テープ(1日製剤) C=1:100 7 2 0 obj (ナルラピドはナルサスの1/4~1/6) ex)モルヒネ1日30㎎ならばレスキューは30×1/6=5mg これはガイドラインの推奨通りに計算した場合(30㎎×0.1~0.2=3~6㎎)となり、範囲内に収まる。 endobj 23 20 ), ( ). endobj ), ( ), ( ), ( 5 11 6 ・ナルサス®錠2㎎1錠=経口モルヒネ10㎎相当。 ⇒低用量での使用が可能(添付文書上の開始量は4mg~24mg/Day) 作用 オピオイドμ受容体作動作用 代謝経路 グルクロン酸抱合 活性代謝物 ほぼなし * Proc West Pharmacol Soc.2001;44:81-2 各社IFより、発表者作成 モルヒネやオキシコンチンより少量から始められる (ナルサス®2㎎≒オキシコンチン® 6. <>/XObject<>/Font<>/ProcSet[/PDF/Text/ImageB/ImageC/ImageI] >>/MediaBox[ 0 0 1239.96 1754.04] /Contents 4 0 R/Group<>/Tabs/S/StructParents 0>> 18 薬局薬剤師のブログ。薬局業務を円滑に進めるために必要な情報及び薬の疑問を解決した記録です。今後のため、少しでも参考になればと。目標は臨床薬局薬剤師。, copyright© 2017-2020 phamnote.com all rights reserved. 26 ), ( ), ( ), ( 4 0 obj 25

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